1kg当たり8000ベクレルを超える高濃度の放射性廃棄物の最終処分場と焼却施設建設断固拒否!!
環境省は候補地選定の理由として「傾斜が緩やかで造成しやすい場所」を挙げている。確かに近隣の山間部の中では緩やかな場所であることに間違いはないが、候補地から約1kmの場所には市民の飲料水として使われている「寺山ダム」があり、また候補地の約2kmの下流には、農業用の「塩田ダム」、約3kmの場所には国の名水100選のひとつである「尚仁沢湧水」がある。
さらに足を延ばすと周囲の農家が田畑にひいている「倉掛湧水池」も候補地から約6kmしか離れていない。
また地元では、候補地の地下水は寺山ダムや尾根を越えた地域にも流れ込んでいるのではないかと懸念している。
環境省は処分場の安全性を訴えているが、今まで国から「安全安心」と言われ続けてきた原発の事故が発端のため、最終処分場の必要性は地元民も理解できるが、それ以上に環境省の説明に不信感を募らせている。
また、風向き等の具体的なデータ収集がなされていないため、焼却施設から排出される焼却煙の問題や塩谷地区付近を走る関谷断層の存在をめぐる問題も決着してはいない。
最終処分場は半永久的に放射性物質を埋め立てる場所である以上、数十年、数百年先まで続く問題であることは間違いない。
放射性物質が農作物や飲料水にどのような影響を与えるのか、風評被害がさらに広がるのではないかという不安も高まる一方である。
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